こちらの記事では、切削加工を行う上でのメリットとデメリットについて紹介しています。医療用プラスチック成形の方法について知りたいと考えている方などは、ぜひ参考にしてみてください。
数量が少ない部品製作が必要な場合には、切削加工ではコストを抑えた上で短納期での提供が可能となります。これは、鋳造や鍛造加工を行う場合には金型の製作に時間・コストがかかってしまいますが、切削加工の場合はそのような手間が必要ないためです。ただし、切削加工を行う業者によって納期に差が出てくる可能性がありますので、実際の納期については随時確認することが必要です。
NC機械での加工を行う場合には、複雑な形状だったとしてもプログラミングを行うことによって数値制御を行いますので,高い精度を実現できる点がメリットです。このように、高度な技術が活用されている切削加工は、半導体装置や医療機器など、精密さが求められる分野でも用いられています。
切削加工の場合、自由な形状での加工を行える面もあります。機械の加工が可能な範囲であれば、多彩な材料の厚さに対応できることに加え、複雑な形状の加工も行えます。
さらに、「多軸」「5軸加工機」と呼ばれる加工機を使用する場合には、切削工具の加工位置が選べる点がポイント。製品の前後からの加工も可能となります。このような機械加工を用いることにより、自由度の高い加工が行える点は切削加工を用いるメリットのひとつといえるでしょう。
切削加工の特徴として、塊から削り出すために削った後に出る切り屑などが無駄になる面もあります。コスト面で考えると、大量生産が必要な場面においてはコストが高くついてしまう可能性もあり、このような場合には金型を使用した加工方法の方がメリットを得られることもあるでしょう。
切削加工を行っていくうちに、刃物摩耗などが生じるため、寸法や面粗度などの管理が必要になってきます。このように、切削加工で同一のものを生産する場合には細かい管理が求められることから、大量生産には向いていないといえます。
切削加工を行う場合には高い加工技術に加えて、多くの刃物の使い分けが必要となるため、刃物に関する知識も求められます。さらに、製品が複雑になるとその分加工の段取りも複雑となることからも、技術と経験を活かした加工が求められます。このように、切削加工を行う場合には技術力が必要であるといえます。
こちらの記事では、切削加工のメリットとデメリットについてご紹介してきました。加工方法によって得意とする状況・苦手とする状況があります。そのため、それぞれのケースに合った加工方法を選択することが大切といえるでしょう。
医療機器用のプラスチック部品製造に対応している製造会社から、製品開発でよくあるニーズ「品質」「スピード」「量産体制」でそれぞれおすすめの製造会社をピックアップ。対応できる樹脂が多かった順(※1)に並べて紹介します。
【選定基準】
Googleにて「医療機器 プラスチック部品」と検索した際の上位20社中、対応樹脂が明記されていた下記の3社を選定。(2021.11.11時点)
・若林精機工業:調査した20社の中で、製品の品質を称える賞の受賞歴があり、 2大品質表示ISO9001、14001を唯一どちらも取得している企業
・ミヤザキ:調査した中では短納期NO1
・南デザイン:調査した中では唯一ロット数が明確で多かった
(※1)樹脂数は樹脂名が記載されている数を採用しています
(※2)参照元:大阪府HPhttps://www.pref.osaka.lg.jp/hodo/index.php?site=fumin&pageId=42325