尿分析装置は、尿を検体として糖やコレステロールなどの成分の測定を行う装置。免疫血清や腫瘍マーカーの測定にも使われます。
その尿分析装置のうち、プラスチック部品が使われる部分はさまざまですが、たとえばシリンジ部分、ピペット部分、試薬ターンテーブルの部分などが考えられます。
素材としてはポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレンなどが挙げられます。
ポリプロピレンは、汎用プラスチックの中でも高い耐熱性を誇るとされるもの。また比重が軽く、強度が高いという特徴があります。
ポリエチレンもポリプロピレン同様幅広く使われる樹脂です。安価で耐薬品性に優れていて、また軽いという特徴があります。耐熱温度が低いので、高温になる場所では使えません。また水を吸わないので、保存容器にも適しています。
ポリスチレンもやはり日常生活で触れることの多いプラスチック。安価で大量に使われるもので、軽く、絶縁性能が高いのが特徴。透明性が高いうえに色がつけやすく、また対候性に優れています。電気絶縁性が高いこともポイントですが、耐衝撃性や耐油性、耐熱性が低いという欠点もあります。
尿分析装置に使われているエンプラは見つけることができませんでした。
尿分析装置に使われているスーパーエンプラは見つけることができませんでした。
プラスチックの原料となる樹脂を、200℃前後まで加熱して柔らかくしたものを、金型に流し込み、冷やして固めることで製品を作る方法です。
金型を使うので大量生産に適していて、精度も高いという優れた方法です。ただし大きな圧力をかけて樹脂を射出するので、圧力に耐えられる大掛かりな装置が必要になります。
棒材や形材を刃物で削っていき、不要な部分を落とすことで形を作っていく方法です。
切削加工には、材料を回転させて刃物を当てる旋盤加工や刃物を回転させて材料を当てるフライス加工などがあり、精度の高い加工が可能。
成形加工と比較すると、大量生産性には劣りますが、複雑な形状のものやサイズがシビアな部品にも対応しやすいという特徴があります。
医療機器用のプラスチック部品製造に対応している製造会社から、製品開発でよくあるニーズ「品質」「スピード」「量産体制」でそれぞれおすすめの製造会社をピックアップ。対応できる樹脂が多かった順(※1)に並べて紹介します。
【選定基準】
Googleにて「医療機器 プラスチック部品」と検索した際の上位20社中、対応樹脂が明記されていた下記の3社を選定。(2021.11.11時点)
・若林精機工業:調査した20社の中で、製品の品質を称える賞の受賞歴があり、 2大品質表示ISO9001、14001を唯一どちらも取得している企業
・ミヤザキ:調査した中では短納期NO1
・南デザイン:調査した中では唯一ロット数が明確で多かった
(※1)樹脂数は樹脂名が記載されている数を採用しています
(※2)参照元:大阪府HPhttps://www.pref.osaka.lg.jp/hodo/index.php?site=fumin&pageId=42325