親和工業は、医療用プラスチック部品を中心に、衛生面に配慮した工場で射出成形を行うプラスチック部品製造会社です。その設備の特徴や対応力などをまとめてみました。
クラス10,000以下のクリーンルームを社内に完備(2021年1月時点、公式HPより)している親和工業。3重構造のフィルターを通した高清浄度の空気を取り込んだり、室内に入室する際はエアシャワー室を通るようにするなど、安定してクラス10,000の環境を維持しています。このクリーンルーム内で成形を行い、高い品質での製造を実現しています。
射出成形を専門とする親和工業は、住友重機の射出成形機を11台備えています。ほか、セーラー万年筆社の5軸フルサーボトラバース型取出機を設置しています。
3D CADシステムや3次元測定器を導入し、製品の企画から量産、立ち上げまで、設計をバックアップできる体制を整えています。
創業以来、品質を重視してさまざまなプラスチック成形品の製造に取り組んでいます。こうした取り組みの中、精密機器・医療機器等で要求されるマネイジメントシステムのISO13485の認証を令和元年9月に取得。この認証は、国際規格の品質管理システムのもとで製造されたことを意味します。
医療用プラスチック製品の開発・設計に関する相談など幅広く対応しています。
同社では、製品設計サポートサービスを提供しています。成形工程を見据えた金型設計・製作提案を行うほか、オートクレーブ滅菌に対応した材料の選定を行うなど、要求された仕様を満たす材料の選定・提案を行っています。
こうしたサポートサービスだけではなく、新規開発品から現行品の問題改善に至るまで対応しているので、トラブル発生時の心強い味方です。
親和工業は、医療用プラスチックを専門とするプラスチック部品製造会社。設計段階からコストダウンや価値最大化の提案を受けて、最初から最後まで万全のサポートを受けたい、というクライアントにおすすめの会社です。
サポート力を誇る会社以外にも、品質・生産スピード・量産体制に長けた会社も特集しています。他と比べて貴社の開発方針と合うベストパートナーを見つけましょう。
求めるパートナーのタイプ別に選ぶ
医療機器プラスチック部品製造会社3選
| 種類数 | 7種類 |
|---|---|
| 主な対応樹脂 |
|
親和工業は、射出成形でプラスチック部品を製造している会社。特に多く使われる樹脂としては、軟質塩化ビニル樹脂が挙げられています。また抗菌プラスチックの使用も可能。有機系・無機系・天然系の抗菌剤を使って製造ができます。
親和工業は、医療機器の製造のプロフェッショナルとして、受託加工にとどまらず自社でも製造販売を行っています。薄肉や肉厚といった厚みの変化のある成形、多点ゲート成形など、複雑で工夫のいる成形にも対応しています。
| 対応できる加工技術 | 射出成形 |
|---|---|
| その他加工技術 |
|
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医療機器のプラスチック部材を
製造する企業一覧を詳しく見る

医療用検査装置専用に設計された反応プレート。溶融がしにくい特殊な材料で作られています。高い平面度をもった部分に薄肉部があり、すぐに固まる特殊な樹脂を使用するため、薄肉部分に穴が開いてしまうという不良品が多発していたとのことですが、親和工業では薄肉・特殊樹脂の加工も可能。安定した品質で製造することができます。

プロピレン製の医療用シリンジです。使用する際に中身を加熱するため、側面部分が薄くなっています。そのため製品がバナナのように曲がってしまったりすることが多かったようですが、親和工業では金型に細かい細工をすることで、反りを避けています。

矯正用のマウスピース。医療用プラスチック成形を金型設計の段階からおこなうことで、安定した品質で製造することができます。
親和工業が対応してきた医療機器業界の例は、公式サイトに掲載がありませんでした。
| 所在地 | 埼玉県川口市西川口6-7-14 |
|---|---|
| 営業時間 | 記載なし |
| 電話番号 | 048-251-3843 |
| 公式HP | https://www.shinwa-co.com/ |
医療機器用のプラスチック部品製造に対応している製造会社から、製品開発でよくあるニーズ「品質」「スピード」「量産体制」でそれぞれおすすめの製造会社をピックアップ。対応できる樹脂が多かった順(※1)に並べて紹介します。
【選定基準】
Googleにて「医療機器 プラスチック部品」と検索した際の上位20社中、対応樹脂が明記されていた下記の3社を選定。(2021.11.11時点)
・若林精機工業:調査した20社の中で、製品の品質を称える賞の受賞歴があり、 2大品質表示ISO9001、14001を唯一どちらも取得している企業
・ミヤザキ:調査した中では短納期NO1
・南デザイン:調査した中では唯一ロット数が明確で多かった
(※1)樹脂数は樹脂名が記載されている数を採用しています
(※2)参照元:大阪府HPhttps://www.pref.osaka.lg.jp/hodo/index.php?site=fumin&pageId=42325