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薬の計数測定用のプラスチック治具部品

薬の計数測定用のプラスチック治具で使われるプラスチック部品例

薬品やフィルムの滑りやすさやひっかかり、つまり摩擦係数を測定する治具において、計測用の治具が存在します。

摩擦係数を計測する治具は、嚥下食、とろみ食の粘性の評価にも使われることがあります。今後より進んでいくとされる高齢化社会において、嚥下食やとろみ食の開発はさらに進んでいくことでしょう。

摩擦係数を計測する治具に使われている部品については、その材質までは公開されている製品が見当たりませんでした。

ちなみに、摩擦係数を計測されるプラスチックフィルムでは、主にポリプロピレンやポリエチレンが主な材料として使われます。加えて、高機能プラスチックフィルムとしてエンプラやスーパーエンプラが使われることもあります。

エンプラフィルムやスーパーエンプラフィルムは、スマートフォンやタブレット端末でも使用されています。

医療機器のプラスチック部品を取り扱う
おすすめ加工会社3選

薬の計数測定用のプラスチック治具の部品はどんな樹脂で作られるのか

汎用プラスチック

プラスチックフィルムであれば、ポリプロピレンやポリエチレンが汎用プラスチックの中では多く使用されます。

ポリプロピレンは、汎用プラスチックの中ではもっとも耐熱性に優れ、比重が軽いのが特徴。水にも浮かびます。また比較的強度が高く、耐薬品性にも優れています

ポリエチレンもポリプロピレン同様非常によく使われる汎用プラスチックのひとつ。耐薬品性や電気絶縁性、防水性が高く、こちらも比重が軽くて水に浮きます。バケツやタンクに使われることも。

エンプラ

摩擦係数を計測する治具の部品やプラスチックフィルムの原料で、エンプラを使っているケースは見つかりませんでした。

スーパーエンプラ

ポリエーテルエーテルケトンやポリイミドを使ったフィルムが製造されています。

ポリエーテルエーテルケトンは、融点が334℃と非常に高く、高温の環境下で使うことができます。スチームに長い時間さらされたり、熱湯に浸けても問題なく耐加水分解に優れています。

また機械的強度、引張特性、耐薬品性の面でも優れています。

ポリイミドは、フィルムとしては電子回路の絶縁機材として使われることがほとんどです。こちらは500℃までという高い耐熱性を誇り、強度、寸法安定性があります。低摩擦係数、耐摩耗性も特徴。

主な加工方法は?

成形加工

製造したい部品の金型を作り、そこにプラスチックの原料となる樹脂を流し込んで冷やし、固めて製造する方法です。

金型の製造にコストがかかりますが、大量生産をする上では効率がいいとされています。

切削加工

棒材や形材を刃物で削り、不要な部分を落として形を作る方法です。旋盤、フライス、ボール盤などを使って削っていきます。精度の高い加工ができることがメリットとして挙げられます。

医療機器用プラスチック部品の
おすすめ3社

医療機器用のプラスチック部品製造に対応している製造会社から、製品開発でよくあるニーズ「品質」「スピード」「量産体制」でそれぞれおすすめの製造会社をピックアップ。対応できる樹脂が多かった順(※1)に並べて紹介します。

若林精機工業
(切削/成形)
  • 大阪のものづくり優良企業2021(※1)
  • サスティナブル品質も担保(ISO9001、ISO14001)
  • 試作品1個から、100~20000の小ロットで丁寧な製品づくり
対応樹脂:18種類
PMMA
ABS
PET
三フッ化
MCナイロン
PE
PP
PVC
PC
POM
PBT
PPS
PEEK
PTFE
PSU
PEI
PESU
PBI
納品実績(一部)
  • 血液検査装置の部品
  • 尿検査装置の部品
  • 人工透析の部品 など

公式HPで品質管理
の体制について見る

電話で問い合わせてみる
9:00~17:00(日祝休)

詳細まとめを見る

ミヤザキ
(切削)
  • 最短発注当日に出荷できる生産スピード
    秘訣は160台以上の工作機械24時間フル稼働
  • 自社倉庫に潤沢な樹脂在庫を常備で即対応
  • 社内の電話オペレーターが迅速に対応
対応樹脂:16種類~
PMMA
PVC
PC
POM
PP
PE
ABS
PTFE
ナイロン
PPS
PET
PEEK
EL-GEF
PL-PEM
UNILATE
PEI
納品実績(一部)
  • 製剤生産用機械の部品
  • 薬の梱包機械の部品
  • 薬の計数測定用の治具部品 など

公式HPで短納期
の体制について見る

電話で問い合わせてみる
9:00~17:00(日祝休)

詳細まとめを見る

南デザイン
(切削/成形)
  • ロット10000、20000は当たり前!航空機などに使用する耐久性の高いアルミ簡易金型で実現する量産体制
  • 自社で金型から作製から行うので、急な設計変更も相談可能
  • 金型は上流工程の煮詰め作業を重要視
対応樹脂:13種類~
ABS
PC
PMMA
PP
PCGF20
PBT
PET
PPO
PA
POM
PPS
POM
NW02
納品実績(一部)
  • 視野計 など

公式HPで量産
体制について見る

電話で問い合わせてみる
9:00~18:00(土日祝休)

詳細まとめを見る

【選定基準】
Googleにて「医療機器 プラスチック部品」と検索した際の上位20社中、対応樹脂が明記されていた下記の3社を選定。(2021.11.11時点)
・若林精機工業:調査した20社の中で、製品の品質を称える賞の受賞歴があり、 2大品質表示ISO9001、14001を唯一どちらも取得している企業
・ミヤザキ:調査した中では短納期NO1
・南デザイン:調査した中では唯一ロット数が明確で多かった
(※1)樹脂数は樹脂名が記載されている数を採用しています
(※2)参照元:大阪府HPhttps://www.pref.osaka.lg.jp/hodo/index.php?site=fumin&pageId=42325