陽和は、フッ素樹脂を専門として成形・切削・溶着を行うプラスチック部品製造会社。フッ素に特化した専門的な知識やノウハウといった強みについて解説しています。
陽和は、もともとは北九州で水中ポンプの販売・修理業で創業された会社。1965年にフッ素樹脂と出会い、フッ素樹脂による部品製造へシフト。フッ素樹脂の成形、溶着、精密切削に特化し、オンリーワンの技術を磨き上げてきた実績があります。
2011年4月には、国産初の体内植え込み型補助人工心臓「EVAHEART」が発売され、その基幹部品を手掛けているという実績もあります(2022年1月時点、公式HPより)。
陽和の工場内には、成形用クリーンルーム(クラス10,000)、溶着用クリーンブース(クラス5,000)が用意されており、より安定した品質を保つための設備が整っています。また射出成形機は9期、圧縮成形機が17機、そのほか旋盤やマシニングセンター、フライスなどが多数備えられています。
陽和が取り扱うフッ素樹脂というのは、耐熱性・耐薬品性・自己潤滑という優れた特性のある素材。しかし、高精度での加工やフッ素同士の接合が難しく、専門的な技術と知識を必要とします。
また。陽和には、成形、切削、熱溶着をすべて自社で行う設備が整っています。フッ素樹脂の専門家としての、独自のこだわりとノウハウを活かした部品生産が強みです。
これまでフッ素樹脂を専門に扱ってきて、とにかくフッ素の加工・成形・溶着なら任せてくれ、という会社です。医療機器用の部品には、フッ素を使うメリットも多いのだそう。新製品、特殊な性能を必要とする製品の企画の際には相談してみてはいかがでしょうか。
他にも品質にこだわる会社や生産スピード・量産体制に長けた会社も特集しています。他と比べて貴社の開発方針と合うベストパートナーを見つけましょう。
求めるパートナーのタイプ別に選ぶ
医療機器プラスチック部品製造会社3選
| 種類数 | 13種類 |
|---|---|
| 主な対応樹脂 |
|
13種類の樹脂に対応している陽和。フッ素樹脂や、強度・耐熱性に優れたPEEK、PI、PBIなどのスーパーエンプラの加工も可能です。ノウハウの蓄積が多く、またクリーンな環境・ハイスペックな設備を使って精度の高い加工ができます。
陽和は、切削加工と射出加工の両方ができる会社。特にフッ素加工に特化した技術に強みがあり、PTFEやPFAの溶着も得意としています。また精度の高い加工には欠かせない、アニール処理も可能です。
| 対応できる加工技術 | 切削加工/射出成形 |
|---|---|
| その他加工技術 |
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成形時に、金属のインサート・アウトサートを同時に行うことで製造している水位検知用電極保持器。同社のロングセラー商品となっているのだとか。

フッ素樹脂の中でも、対屈曲特性に優れたものを使用。均一で滑らかな薄膜を実現し、多くの業界でバルブ部品として採用されています。薄膜部は50μmの薄さまで実現可能。金型を使わず、切削加工で製造しています。
陽和が対応してきた医療機器業界について、情報はインターネット上では情報が見つかりませんでした。情報が必要な場合は、陽和に直接お問い合わせください。
| 所在地 | 福岡県北九州市小倉南区大字朽網3914-75 |
|---|---|
| 営業時間 | 記載なし |
| 電話番号 | 093-473-3411 |
| 公式HP | http://www.yohwa.co.jp/ |
医療機器用のプラスチック部品製造に対応している製造会社から、製品開発でよくあるニーズ「品質」「スピード」「量産体制」でそれぞれおすすめの製造会社をピックアップ。対応できる樹脂が多かった順(※1)に並べて紹介します。
【選定基準】
Googleにて「医療機器 プラスチック部品」と検索した際の上位20社中、対応樹脂が明記されていた下記の3社を選定。(2021.11.11時点)
・若林精機工業:調査した20社の中で、製品の品質を称える賞の受賞歴があり、 2大品質表示ISO9001、14001を唯一どちらも取得している企業
・ミヤザキ:調査した中では短納期NO1
・南デザイン:調査した中では唯一ロット数が明確で多かった
(※1)樹脂数は樹脂名が記載されている数を採用しています
(※2)参照元:大阪府HPhttps://www.pref.osaka.lg.jp/hodo/index.php?site=fumin&pageId=42325